「さらばアメリカ!」の歴史③〜 「遠藤啄郎のアメリカ」から「さらばアメリカ!」へ〜

「さらばアメリカ!」が上演に到るまでの歴史をご紹介する連載コラム、今回が最終回です。横浜市中央図書館で上演された「アメリカ!」はその後シアターXで「遠藤啄郎のアメリカ!」と改題され上演されます…… 前回(1970代執筆当初に関する記事) 前々回(横浜市立中央図書館にてリーディングスタイルで上演された時の話)         図書館小劇場を経て2000年9月に […]

89歳遠藤の新境地、ラクダの仮面を徹底解剖!そして、その仮面をつけるのは……?

  「さらばアメリカ!」のチラシの写真でアメリカ国旗を持ち横を向いているのはラクダです。 死んで亡霊となったラクダ。 当初主人公以外の登場人物はほとんど仮面にしようという案もあったが、最終的に死んだラクダと銅像の馬だけが仮面になった。 銅像の馬は以前作った物を使い回し、色を塗り替え使うことに。 今回新作の仮面は死んだラクダのみとなった。 新作な上にボートシアターにとって、遠藤にとって、こ […]

「さらばアメリカ!」の歴史②〜 図書館小劇場「アメリカ!」(2000年5月上演)〜

5月25日〜6月3日までKAAT 神奈川芸術劇場で上演される「さらばアメリカ!」の40年にわたる紆余曲折をご紹介する連載コラムです。前回は1975年頃に遠藤啄郎が当作品を執筆した当時を振り返りました。長期の海外公演で心身がボロボロになり、「もう演劇などやめてやる!」というヤケクソな状態で書かれた後複数の劇団から上演拒否された本作が再び日の目を見るのは、横浜ボートシアターの語り企画「図書館小劇場」で […]

「さらばアメリカ!」の歴史①〜上演不可、そしてお蔵入り〜

遠藤が『アメリカ!』を書いたのは1975年頃。 (ちなみに題名を『さらばアメリカ!』に変えたのは今年に入ってから) 度重なる長期の海外公演で疲れ切り、人間関係はズタズタ、もう芝居なんかやめてしまおうと、死にたいほどのヤケクソの気分だった頃に書いたという。 直前までの海外公演記録は下記の通り。 1971年 『人と人形による劇・極楽金魚』脚本・演出/遠藤啄郎、主催/劇団「青年座」 『ゴリラ・ゴリラ』脚 […]

さよなら稲葉邸公演第二弾 創作影絵人形芝居「月夜のけだもの」「極楽金魚」終了いたしました

3月24日(土)〜25日(日)開催『さよなら稲葉邸公演第二弾創作影絵人形芝居「月夜のけだもの」「極楽金魚」』は無事に全日程を終了いたしました。稲葉邸の趣ある日本間での公演がこれで最後になってしまうのは大変名残惜しく、また残念に思います。ご来場された皆様、長年にわたり「自在」南軽井沢稲葉邸を運営されていた今井嘉江さんをはじめ、関係者の方々に心より感謝申し上げます。 左から順に遠藤啄郎、エリックさん、 […]

『月夜のけだもの』登場人物紹介〜象編〜

創作影絵人形芝居「月夜のけだもの」よりご紹介する最後の動物はこちら!毎年数百キロ離れた土地を間違えずに移動するこの動物。とても記憶力に優れて賢いことをご存知の方も多いでしょう。インドではお祭りなどで素晴らしくカラフルな装飾を施されたりもしますが、果たして影絵版ではどんな衣装を身につけているのでしょうか? 穏やかで徳が高そうに見え、弟子入りする者がいる。 教育にあたっては、自分と同じようになるよう強 […]

『月夜のけだもの』登場人物紹介〜狸編〜

明日上演の迫る創作影絵人形芝居「月夜のけだもの」から本日ご紹介する動物はこちら。昔から日本人はよくこの動物に化かされたり騙されたりされました。また、冷静に考えたらちょっと不思議なのですが、お腹が太鼓になっている(腹鼓)という言い伝えもあります。この動物の腹鼓の由来、知ってらっしゃる方はぜひお教えください! 非常にマイペース。 「そうかな」が口癖。 とぼけることで得をしている。 立場が危うくならない […]

『月夜のけだもの』登場人物紹介〜狐編〜

昨日、すでに桜の開花宣言があった横浜で雪が降るという珍しい天候となりました。 まるでこの動物にイタズラされたみたい?   赤縞の運動ズボンを履き、方々を忙しく駆け回る働き者。 本人曰く職業は百姓とマラソン。 しかし、どうも口に出しては言えない本職があるようだ。 調子が良すぎるせいか、獅子には嘘つきだと決めてかかられる。 小悪党な立ち回りをするため、他の動物とのトラブルも多い。 悪いヤツと […]

『月夜のけだもの』登場人物紹介〜白熊編〜

『月夜のけだもの』登場人物紹介の二人目はこの動物。本日奇しくも横浜は雪が降っており、この動物の紹介にはとてもぴったりなお日柄となりました。 月光にぼうっと黄色く青く光る毛皮。 他の動物に弟子入りしようという学びの徒。 (なので原作には特に書いていないが、遠藤の演出はいつも学生服を着せている) 獅子にして「実に無邪気な君子」と言わしめる。 育ちがいいのか、無邪気に割と言いたいことを言う。 (賢治は他 […]

『月夜のけだもの』登場人物紹介〜獅子(ライオン)編〜

創作影絵人形芝居「月夜のけだもの」には魅力的なキャラクターが多く登場します。本番初日まで毎日一人(一匹?)ずつ、動物たちを紹介してまいります。本日は「百獣の王」の異名を持つあの動物です。宮澤賢治の世界でも、やっぱり強く雄々しいのでしょうか。そして、仮面劇と影絵ではそれぞれどんな姿でライオンを描いているのでしょうか。 フロックコートを着て、金頭のステッキを持っている立派な旦那様風。 威圧的なたてがみ […]