劇団所蔵の仮面をつけて、音楽とともに即興を楽しんでみませんか?
毎月2回、土曜日に開催します。
実際に仮面劇で使われている「生きた」仮面を体験しよう!
横浜ボートシアター前代表の遠藤啄郎を中心に作り上げ、舞台で使われてきた膨大な数の創作仮面。バリ島、ジャワ島の伝統的な仮面や創作的な仮面も含め、200に迫る仮面を使った即興体験を楽しみましょう!
劇団が長年にわたり俳優訓練として取り組んできた「仮面即興」
事前の打ち合わせは、選んだ仮面を音楽の演奏者に見せるだけ。仮面をつけて客席に背を向けると、音楽とともに即興の世界が始まります。音に触発されて客席を振り向いた時、あなたはもう別人です。
この世ならざる存在に変身してみよう!
当劇団の演劇には、神々、英雄的人物、魔物、動物、地獄に住まう異形の存在に至るまで、生身の人間では表現が難しいキャラクターが多く登場します。その舞台で鍵となったのは、古代から祭礼や舞踊にも使われてきた仮面という手法でした。いつものあなたとは全く違う存在に変身してみませんか?
- 場所 横浜ボートシアター
- 時間 18時30分〜20時30分
- 集合場所・時間 元町・中華街駅1〜4番出口方面改札前に17時50分に集合
- 参加費
- 表現ジャンルのプロ 1000円(※1)
- 一般 1500円
- 学生 1000円
- 演奏参加、見学 500円(※2)
- ファシリテーター 吉岡紗矢、奥本聡、松本利洋
- 主催 横浜ボートシアター
- 1 「表現ジャンルのプロ」とは、演劇、ダンス等に限らず、音楽、美術、デザイン等、創作を伴う表現をされている方全般を指します。お申し込み時にご申告ください。
- 2 演奏する楽器はお持ち込みください。
開催履歴&予定
- 第1回 2022年4月23日(土)
- 第2回 2022年5月7日(土)
- 第3回 2022年5月28日(土)
- 第4回 2022年6月11日(土)
- 第5回 2022年6月25日(土)
お申し込み・お問い合わせ
MAIL: info@yokohama-boattheatre.org
劇団プロフィール
1981年、横浜元町裏を流れる中村川に係留する木造ダルマ船を劇場とし活動を開始。“アジア”を テーマに仮面、古い帯や着物地を使用した独創的な衣裳、手作りの楽器などを用い、語りや舞踊的身体表現を軸に壮大な叙事詩を物語る祝祭劇を展開。代表作の『小栗判官・照手姫』『マハーバーラタ三部作』などで高い評価を受け、海外の演劇祭招待公演も多い。異次元へ旅立つ装置として愛される船劇場は、現在は鋼鉄の艀を改造した三代目。2001年の横浜トリエンナーレでは『王サルヨの婚礼』を発表し多くの反響を呼ぶ。インドネシア国立芸術大学との共同創作『耳の王子』、生命史学者中村桂子氏と“語る科学”をテーマに共同企画した『賢治讃え』、依代の人形と紡ぐ劇『恋に狂ひて』など新たなテーマを模索してきた。エレクトロニクス、影絵などの手法も加わり、根底に祈りを孕んだ演劇作品の創出を継続中。2020年に代表の遠藤啄郎が亡くなり、新たな創作スタイルとなる。日本文化デザイン賞受賞ほか。
当劇団の仮面について
当劇団所蔵の仮面は、遠藤啄郎の脚本・演出による舞台作品のために製作・使用されたものがほとんどである。その他インドネシアで購入し舞台で使用したものもある。オリジナルの仮面はそのほぼ全てのデザイン・製作を遠藤啄郎と、衣裳デザイナーの緒方規矩子が手がけ、製作については歴代の劇団員達が手伝い、つくり上げたものである。
遠藤 啄郎(えんどう たくお)
(1928年12月4日~2020年2月7日)
1928年12月神奈川県の平塚に生まれる。本名は遠藤琢郎。脚本、演出家、舞台使用の仮面のデザイン製作者。東京藝術大学油絵科卒業後、個展グループ展などで作品を発表。 1959年頃より、ラジオ、オペラ、ミュージカル、舞踊、人形劇、 演劇などの脚本ならびに演出家に転向。人々の願いを掬い上げる「物語」に取り組み、人間中心主義を超え、目に見えないものまで出現する俯瞰した物語世界の中で、人間とは何かを問い続けてきた。
舞台作品の海外公演も多く、ヨーロッパ、アメリカ、アジアなど三十都市におよぶ。 長期公演としてはパリ、オルセイ劇場での、人と人形の劇『極楽金魚』の一ヶ月公演がある。多摩美術大学映像演劇科、日本オペラ振興会、オペラ歌手育成部、桐朋音大演劇科などでの講師をつとめた。横浜ボートシアター前代表。
著作には「極楽金魚」(フレーベル館)、写真集「横浜ボートシアターの世界」(リブロポート)、脚本集「仮面の聲」(新宿書房)などがある。
1984年、「小栗判官・照手姫」脚本・演出に対し第18 回紀伊國屋演劇賞。2001年、横浜文化賞を受賞。