【当日券情報】7月8日(月)18時開演の回
開演1時間前より、当日券を販売いたします。ご希望の方は会場受付までお越しください。
「せりふだけが語るのではない多声的な」演劇本来の魅力を堪能できる「未分化の演劇」。「変身」という演劇の原点のエネルギーをこれほど説得力豊かに繰り広げた舞台も希有ではないか。
桑野隆(元早稲田大学教授)
なぜこのテキストでなければいけなかったのか、それはここに民衆のコロスともいうべき、集団としての想像力が詰め込まれているからなのではないか。かつての極彩色の仮面劇が、歌舞伎の世界に近いとするならば、新版はより中世の説経節の世界に近い。
大島幹雄(作家・サーカス学会会長)
1982年に木造船劇場で初演した横浜ボートシアターの代表作『小栗判官・照手姫』。その伝説の舞台が、舞台美術家・堀尾幸男氏の総監修の元、 20年ぶりに新たな形で復活しました。昨年秋の遠藤啄郎(脚本・演出・仮面作家 1928年〜2020年)追悼公演に続き、今年も物語に縁深く、小栗・照手・鬼鹿毛の墓がある藤沢の時宗総本山「遊行寺」の本堂と東京・新宿で上演いたします。8人の演者が語り、奏で、歌い、踊り、古語と仮面によって描き出す中世のファンタジー。人々が再生への祈りを込め語り継いできた奇跡の物語に、総力を挙げて挑みます。
あらすじ
正八幡荒人神として祀られた鞍馬の申し子「小栗判官」と、結ぶの神として祀られた日光山の申し子「照手姫」がまだ人であった頃。生の赴くままにしきたりを破り死をも恐れぬ小栗は、照手姫を強奪したかどで武蔵相模両国の豪族である横山一族に殺された。同罪とされた照手も父親によって海に流されたが一命を取りとめ、転々と売られた末に遊女の下働きへと身をやつす。地獄に落ちた小栗は閻魔の計らいで現世に餓鬼阿弥(※)の姿となって蘇る。その首には閻魔の筆なる「この者を熊野の湯に入れよ」という書き付けが。それを見た藤沢の上人が、「この者を一引き引いたは千僧供養、二引き引いたは万僧供養」と書き添え、土車に乗せて引き出す。照手も小栗とは知らず、五日の暇に餓鬼阿弥を引く。照手の呼びかけに慈悲の心を呼び覚まされた人々も手に手に土車を引き、ついに熊野の湯に入った餓鬼阿弥は元の小栗の姿へ戻り、照手との再会を果たすのだった。
※ 「餓鬼阿弥」は「餓鬼病み」、ハンセン病患者を指す。聖地熊野は浄土より湧き上がる薬の湯への圧倒的な信頼により、あらゆる被差別民を受け入れることができたという。
出演・演奏
丹下一 + 増田美穂 + 桐山日登美 + かわらじゅん + 柿澤あゆみ + 奥本聡 + 松本利洋 + リアルマッスル泉
スタッフ
脚本・仮面:遠藤啄郎
構成・演出・仮面:吉岡紗矢
総監修・舞台美術・衣装・仮面:堀尾幸男
音楽・チラシデザイン:松本利洋
衣裳協力:佐々波雅子
照明:竹内右史
舞台監督:三津久
身体表現指導:ケイタケイ + ラズ・ブレザー
語り指導:説経節政大夫
配信動画:Shell Mound Pictures
制作:横浜ボートシアター + 奥本聡+マルメロ
協力: 近藤春菜 + 佐野友香 + 玉寄長政 + 村上洋司+嶋崎陽
主催:横浜ボートシアター
共催:株式会社マルメロ
日時詳細
※ キャンセル待ちとなっている公演へのご予約は、問い合わせ先のメール(info@yokohama-boatthatre.org)、または電話(080-6737-5208)までご連絡ください。
【当日券情報】7月8日(月)18時開演の回
開演1時間前より、当日券を販売いたします。ご希望の方は会場受付までお越しください。
藤沢公演 遊行寺本堂
7月6日(土) 14時開演【前売券キャンセル待ち】
7月7日(日) 14時開演【前売券キャンセル待ち】
開場は開演の30分前。
アクセス
〒251-0001 神奈川県藤沢市西富1-8-1(Google Map)
電車
JR東海道本線・小田急江ノ島線・江ノ島電鉄 藤沢駅北口より徒歩約15分
小田急江ノ島線 藤沢本町駅より徒歩約20分
バス
藤沢駅北口4番または5番のりば「戸塚バスセンター行」「大船駅西口行」乗車、「藤沢橋」下車
タクシー
藤沢駅北口で「遊行寺まで」とお伝えください。
東京公演 牛込箪笥区民ホール
7月8日(月) 18時開演
7月9日(火) 14時開演
開場は開演の30分前。
アクセス
〒162-0833 新宿区箪笥町15番地(Google Map)
都営地下鉄大江戸線 「牛込神楽坂」駅A1出口より徒歩0分
東京メトロ東西線「神楽坂」駅2番出口より徒歩10分
都バス飯62系統 小滝橋車庫前~都営飯田橋駅 または、橋63系統 小滝橋車庫前~新橋駅「牛込北町」下車
一般来場者用の駐車場はございません。公共交通機関(地下鉄、バス)をご利用くださいますよう、ご協力をお願いいたします。
チケット料金
一般:4000円
学生:2000円
(当日各+500円)
予約・お問い合わせ
チラシ裏面
上演履歴
2023年初演 11月藤沢・遊行寺本堂、東京・シアター代官山