仮面ワークショップ日誌(2014年11月15日)

4月より、ほぼ毎月行なっている仮面ワークショップですが、
今回は『恋に狂ひて』のセットを建てた状態で行なわれました。

今回の内容は
1.仮面のお話
2.入静運動
3.中性面を使ったレッスン
4.キャラクター面を使ったレッスン

でした。

仮面ワークショップは仮面を使うことによって、自分の課題を発見するための試みです。

それでは、“何故、仮面を使うのか?”また、“仮面とは何か?”

という事が出てきます。

仮面は近代劇が出来るよりもずっと前……西洋で言えばギリシャ悲劇の時代から使われてきたものです。
おそらく、東洋でも、アフリカでもそれらと同じくらい古くから使われてきたことでしょう。
平たく言えば、“近代化するにあたって失われてきたものは何か”を発見するために我々は仮面を使うのです。

我々の仮面ワークショップはルコック国際演劇学校の影響やアジア諸国の仮面劇の影響を受け、そして、自分たちの状況にあうように工夫したものです。

詳しく知りたい方は、是非ワークショップにご参加ください。

さて、このワークショップでは参加者が仮面をつけた後、必ず講師から講評があります。
この講評と参加者の反省がワークショップで一番大切な部分です。

“反省があることが一番大切”

というのは、昨日の遠藤啄郎のコメントですがチャレンジと反省を繰返すことで、発見していくことが仮面ワークショップの重要な部分です。

では、どんな講評がなされるのか? 今回の講評で印象的な言葉を上げていきましょう。

目次

中性面のレッスン

“例えば、熱いものもあれば、冷たいものもある。ふわふわしているものもあれば、
質感的には違ったり温度が違ったり、もうちょっと想像力というか、自分の体の想像力に託していく……”

中性面をつけ、出された課題を体で表現するためにはどうしたらよいのか、その解決のヒントとなる言葉です。

キャラクター面のレッスン

“物語を自分の中で構築したほうがよい。ただの動作を羅列するだけではなく、
単純な事柄で良いからもっと深めて、劇的なものを抽出していく”

キャラクター面をつけたときに、どの様に自分の体が仮面と離れずに居られるか、緊張感を保って居られるかという問題が出たときの言葉です。

この様に個々の問題を解決するヒントになる講評を行い、参加者の発見につなげて行きます。

今回はリピーターの方も参加してくださり、充実したワークショップとなりました!
仮面ワークショップは回数を重ねることで見えてくることがたくさんあります。
初めての方も、一度体験したことのある方もふるってご参加ください。

奥本聡

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