2014年10月18日仮面のワークショップ報告

原則毎月第二土曜日に開催されている当劇団の仮面ワークショップ。

10月は諸事情により第三土曜日の18日に行われました。
遠藤啄郎をはじめとした横浜ボートシアターのメンバーが培ってきたノウハウを元に、個人個人に合わせて丁寧にアドバイスをすることが大きな特色となっています。

今回もいつものように、劇団代表・遠藤啄郎による仮面の歴史や使用についてのレクチャーからスタートです。

目次

仮面の基礎知識

仮面初心者の方を対象として遠藤啄郎が仮面の説明を行います。今回は受講者にマイムのパフォーマーがいらっしゃったため、ヨーロッパにおける仮面の歴史の説明がいつもより詳細になされました。古代ギリシャからコメディア・デラルテ、そして現代までのヨーロッパの仮面について、資料や実物を交えて概説し、日本におけるヨーロッパ文化の受容の難しさなどにも話は及びました。もちろん仮面の宝庫であるアジア圏への言及もなされ、気づいてみれば、アジア、ヨーロッパ、そして日本の仮面をめぐるかなり濃いレクチャーとなりました。

ウォーミングアップ

奥本聡による簡単なウォーミングアップ。太極拳や中国武術の見地も交えつつ、仮面をつけた身体表現に役立つ運動を行いました。

中性面のレッスン

ルコックシステムで有名な中性面を使ったレッスンです。横浜ボートシアターでは、ルコックで使用されているヨーロッパ的な中性面ではなく、遠藤啄郎が日本人向けに制作した中性面を使います。即興的な要素の強い課題の中で、自分の身体表現にある可能性、癖、課題などを見つけていきます。一つ課題が終わるごとに遠藤や劇団メンバーから講評が行われました。

キャラクター面の付け替え即興三種

横浜ボートシアターや遠藤啄郎演出の作品で実際に使われたキャラクター面やバリの面、ジャワの面を使って即興を行いました。この課題は面によって役を演じ分け、キャラクターの作り方について学ぶことが大きな狙いとなっています。また、即興には音楽の演奏も加わるので、音と一体となって舞台表現を行う意識を持つ必要があります。一人三種類の付け替えが終わるごとに、遠藤啄郎やボートシアターのメンバーから、仮面の活かし方や身体表現上の癖などについてアドバイスをしました。
参加者の皆様、長時間のご参加お疲れさまでした。

次回のワークショップ開催は11月15日(土)を予定しております。

参加のご予約、お問い合わせは以下のリンク先よりお待ちしております。

お問い合わせ | 横浜ボートシアター

コメント

コメント一覧 (1件)

目次