『恋に狂ひて』動画撮影用 稽古日誌(1)

およそ、半年振りに「恋に狂ひて」の稽古を行ないました。
今回の稽古は11/25(火)に行なわれる動画撮影のための稽古です。
動画を取ってくれるのは、大正大学表現学部のボブ先生とその生徒たちです。
彼らは4月より「恋に狂ひて」についてホームページメールマガジンFacebookなどで少しずつ発信してくれています。

今回撮影するシーンは6つ。

どのシーンを撮影するかは、現段階では伏せたいと思います。
撮影されたものはweb上で見れるようになりますので、公開されてからのお楽しみということでご了承ください。

動画撮影のための稽古はこの日を合わせて二日間のみ、集中した稽古が求められます。

因みにセットは11/2に仕込み、明かりの調整は11/3に行なってもらいました。
11/2は説経節政大夫さんの本番と重なるなどで、仕込みの人手不足となり、時間がかかってしまいました。
舞台監督さんと手伝ってくれた武蔵美の学生さん、そして、照明家さんに感謝します。

さて、本日稽古開始は15時からですが、僕――奥本は13時から抜き稽古です。

説経節政大夫さんと松本君に付き合ってもらっての歌稽古。
中心はリズム練習でした。
リズムの取り方について、徹底的に稽古をつけてもらいました。

“リズムを縦に取らない等速で丸く取ること”
“演奏に引っ張られないこと”

文字に書いてしまえば、基本的なことですが、音楽の訓練をしっかりしたことのない自分にとっては中々一朝一夕で出来るこ
とではありませんでした。体を使って力を抜いてリズムをとること、腰でリズムを感じること、どれも難しい。動きを指摘さ
れると、そちらに意識が行ってしまうし、リズムを取ろう聴こうとすればずれる、考えれば考えるほど泥沼にはまってしまう
感覚。
拍手の叩き方から、円を描くときの手の使い方まで、細かく指導を受けました。およそ、1時間半演奏し続けていた松本君、
お疲れ様です。自分がもっと出来ていれば、もっと早く解放してあげられたものを……。申し訳ない。明日からは、きちんと
リズムを取れるよう練習します。

と、こんな風にこの日の稽古は始まりました。

恋に狂ひて稽古風景

さて、久しぶりに人形を持って、衣装を着ていくつかのシーンに関して稽古を行なったわけですが、何だか体がとても軽い。
見ていても軽い。初演時には非常に重く、アイディアがあまり出ない状態だったのですが、半年振りのこの稽古ではシーンに
関するアイディアがどんどん出てきます。演出家から、出演者からどんどん出てきます。
実に不思議。
勿論、細かいところは忘れているのですが、それでも余裕があるというのか何と言うのか、何だか活き活きとしており非常に
明るい……一体何故か? その理由を次の稽古までに考えたいと思います。
このように今回は思い出し稽古中心で進みました。次回はそれをもう少し細かく作り上げ撮影のために仕上げていきます。

「恋に狂ひて」は今後も進化していきそうな予感です。

奥本聡

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