劇団新企画「シリーズつなぐ〈艀〉」10月6日開催!

日本間で聴く一葉 (2017年)

 

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樋口一葉シリーズ「にごりえ」公演評

耳から聴いて目からウロコ。(吉見俊哉 東京大学教授)

小石川と本郷の台地、あわいに流れる一筋の川、畔で暮す銘酒屋街の女たちの絶望をこれほど深くえぐってみせた舞台はあったろうか?電子ギターに背景を語らせて、これは単なる朗読でとはちがう。読むだけでは気付かない一葉文学の魂のこえ。(森まゆみ 作家・雑誌「谷根千」編集者)

大変魅力的な声(加えて演技力)でした。テキストを黙って読んでいるだけでは、到底あれ ほど物語の中に入って行けなかったと思います。「蒲團やの源七」や「女房のお初」が目の 前にいて、言い争っているかのような錯覚を覚えるほどでした。「語り」というものの魅力に も初めて気づかされました。私にとっては「初一葉」で「初語り」だったわけです。ほんとうに 貴重な経験をさせていただきました。(森山慶彦 時事通信社)

あらすじ

大つごもり

おみねは白金に百軒貸家を持つ町内一の金持ち山村の奉公人だ。山村の御新造は気難しく奉公人が毎月二人も変わる程だが、おみねは一年間勤めあげた。十二月、病気の伯父より今月が期限の借金を返すため二両借りて欲しいと言われ受け合ったのだが…大晦日にかねてより借金を頼んでいた御新造から前言を翻され、追い詰められたおみねは、放蕩者の総領息子や姉妹、家人たちの目をかいくぐり、札束から金を抜き取り盗みとってしまう。

十三夜

十三夜の晩、名家に嫁いで七年になる関が前触れなく下町の実家を訪れる。聞けば産後久しく夫の心無い言動に苦しみ、ついに幼子を置いて出て来たと言う。同情し猛る母をよそに父は妻の務め、夫の家への恩義、そして母子の切っても切れぬ情について教え諭し、涙ながら帰るよう促す。心を決め涙を押し隠し車に乗り家路を急ぐ関。ところが道半ばで突然車が止まり、車夫は理由も告げず降車を迫る。男の顔を見れば、それは在ろう事か懐かしいあの人であった…

 

日時:2017年7月8日(土), 9日(日) 16時開演(開場は開演の30分前)
会場:横浜 「自在」南軽井沢稲葉邸(会場Facebookページ
前売:一般3,000円 学生2,000円
当日:一般3,500円 学生2,500円

会場道順

1)横浜駅西口に出ます。
2)モアーズの横を過ぎ、ヨドバシの横を過ぎ、カーブしている道なりに行きますと、大きな歩道橋のある交差点に出ます。
3)その交差点を左折し、道なりににしばらく歩きます。
4)ボルボのショールームのある角を右折します。
5)道を二本過ぎて、三本目(正面に軽井沢自治会の掲示板があります)の道を左折します。
6)少し歩くと右側に稲葉邸があります。

 

スタッフ・キャスト

 樋口一葉
演出 遠藤啄郎
音楽 松本利洋
制作 横浜ボートシアター
協力 一般社団法人「自在」関内オフィス
語り 吉岡紗矢(『十三夜』) 岡屋幸子(『大つごもり』)

プロフィール

遠藤啄郎

劇団代表。詳しくはこちらこちらよりご覧下さい。

吉岡紗矢

主な一人語り作品は宮澤賢治作『洞熊学校を卒業した三人』『ざしき童子のはなし』、遠藤啄郎作『創作影絵人形芝居「極楽金魚」』。樋口一葉作品は『軒もる月』『にごりえ』に続く三作目。

岡屋幸子

2010年より池袋コミュニティー・カレッジの遠藤啄郎の語り講座、ボートシアターの語りワークショップに参加。

松本利洋

2010年より横浜ボートシアターの舞台作品に音楽で参加。代表的な参加作品に『セロ弾きのゴーシュ』『創作影絵芝居「極楽金魚」』『恋に狂ひて』『にごりえ』等。

 

横浜「自在」南軽井沢稲葉邸の風景

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チラシ裏面

 

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