極楽金魚・どんぐりと山猫 稽古日誌(1)

今回「極楽金魚」「どんぐりと山猫」で音楽を担当する松本です。

「極楽金魚」「どんぐりと山猫」の稽古の内容に行く前に、ちょっとだけお伝えしたいことがあります。

1週間ほど前に、シアターXで一人語り「にごりえ」が上演されました。
当日は台風(温帯低気圧?)が近づいていましたが、ギリギリお天気の影響を避けることができ、多くの方にご来場いただけました。
本編では吉岡さんの語りは冴え渡り、終演後のアフタートークでは遠藤さんのトークが炸裂したのも印象的でした。
おかげさまで、良い公演になったのではないかと思っております。
改めて、皆様に感謝申し上げます。

さて、その「にごりえ」の稽古・本番から息つく暇もなく、10月〜11月公演の稽古が始まっております。
ともに再演ものではありますが、この劇団の作品は稽古によって大きく変わっていくので、
再演だから安心ということはほぼありません。

<どんぐりと山猫>
遠藤さん、相当ノリノリで演出。
この稽古場でのドライブ感を、本番へとつなげていきたい!
言葉の細かいニュアンスへの指示は相変わらず。
そして、以前にも増して、作品の方向性がはっきりしてきました。

<極楽金魚>
もう何度もやっている作品なのに、やり始めると結構細かい修正が出てきます。
完成形というのはなかなか訪れないものなのですね。
僕と吉岡さんで仕込んだ新たなモノがいくつか加わり、吉岡さん大いに苦戦していました。
しかし、これが形になったら作品はさらにパワーアップすることでしょう。

今回の音楽は、今まで培ってきた大事なところ(語りのための音楽・演奏)は残しつつ、
次のステップへと足を踏み入れるようなものを目指しています。
今回の稽古ではうまくいかないところもありましたが、本番までには万全にして皆様に良い音をお聞かせしたいです。

すでに書いている通りですが、稽古では様々なクオリティアップが図られていますので、初めての方ももちろん、これまでに両作品をご覧になられた方にもおすすめ!

今回は横浜・東京に加えて、大阪、岡山と西日本にも足を伸ばします。
どの会場も楽しみですが、大阪は以前新幹線か何かの乗り換えでほんのちょっと足を踏み入れたことしかないので、特に楽しみです。
また、かの地では、現在大阪在住の竹内英梨奈さん(影絵人形製作)にも1年ぶりくらいにお会いできるはずです。
薄く長くではありますが、もう10年来の知り合いになってしまうのか……。
時が経つのは早いものです。
それでは、また。

「極楽金魚」「どんぐりと山猫」音楽・演奏 松本利洋

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