語りワークショップで久しぶりに詩の稽古がありました。若かりし頃詩人を志したこともある遠藤。語りの稽古で最も本領を発揮するのは「詩」のようです。
選び抜かれた鋭い言葉、飛躍を孕む緊張関係、直球の激しい思いなどを、音声で構築する。
「 “墓” を指す “これは” と、“思念” を指す “これは” は違う。物体と抽象では言い方を変えなさい」
「他人に問うのか、自問なのか」
「しっかり語りかけて」
「 “その緑” が何なのか、美しいのか」
「どこを区切るべきか」
「芝居をし過ぎたため言葉が伝わらなくなった」
「たたみ込んで上げて行け」
「字面を追うから意味がわからないぞ」
など、詩と同じように凝縮された白熱の稽古が繰り広げられ、周りで聞いている私たちも息を呑むようでした。
遠藤は詩にとても反応する、詩という表現を心底面白がっている、単語への感度が鋭く厳密で、その組み立てによって詩を理解している、そして演者にとっては怖いくらい耳がいいということを改めて感じました。
物凄い集中だったので割とすぐ疲れてしまい休憩をしました。 なにしろ御年90歳になりましたから。 後で「詩の稽古面白いね」と遠藤も言っておりました。
語りワークショップは毎週土曜日15〜18時です。
参加費は月払い8000円、一回払い2500円です。(学割、本気で続けたい人割引きあります)
中国詩人マンクーの詩の他、樋口一葉の「たけくらべ」にも取り組んでいます。
ご興味のある方はご連絡ください。 聞くだけでも面白いと思います。
記:吉岡紗矢