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【船劇場修繕寄付】リターン紹介 習作仮面(奥本聡作)

投稿をご覧いただき誠にありがとうございます。

先日、船劇場修繕のための寄付に関する途中報告をいたしましたが、報告以降もたくさんのご寄付をいただいており、感謝の念に堪えません。多くの方々の船劇場への思いを受け取り、より一層気を引き締めて船劇場活用のための責任を果たして参ります。

寄付を募集するにあたり、ささやかではありますがリターンを用意しました。その中から本日は劇団員の奥本がかつて作った習作の仮面について、奥本自身の言葉で紹介いたします。

なお、貴族の面につきましては既にお申し込みがあります。現在受け付けているのは雀の面のみです。あらかじめご了承ください。

習作仮面について

今回のクラウドファンディングでは2点奥本が作った習作仮面をリターンとして出しております。それぞれ簡単な創作動機を述べようと思います。

1.雀の仮面

この仮面は、2014年頃に創作田楽のために作った仮面です。 小田原で畑をやっている友人が、毎年11月に収穫祭を内輪で開催します。 その収穫祭では、田んぼに係ったメンバーがそれぞれ何かを披露して、祝い事をしていました。 私もそこで何かを披露しようと考えた時に、雀の田楽というアイディアがひらめきました。 雀というのは、害虫を食べるため農家にとって大切な鳥です。 雀の田楽には、雀の動きをもどいて、舞うことで翌年の害虫に襲われず、豊作になるような祈りが込められています。

仮面は、野外の舞踊でも見えるように嘴を大きくわかりやすく作りました。 色合いは雀の色合いです。和紙の重ね張りをして、仕上げは複数枚の革を使っています。 半面です。 人の形ではなく、嘴が多くでているので、仮面を実際につけて動く場合、その嘴をどのように扱うかというところがポイントです。

2.貴族の面

「恋に狂ひて」を稽古している時に作った仮面です。 「恋に狂ひて」は平安時代の話であり、平安貴族である二条清平といった人物が登場します。 この仮面は、そこから触発されて平安貴族のイメージを形にしてみたいと思ったことが創作動機です。 それまで作った面とは異なり、なるべく革は少ない枚数で貼るということに挑戦したり、髭をつけてみたり、眼玉を金色にしてみたりと少し変化を加えました。 貴族の面でありながら、のんびりしたイメージでなく、どこか病んでいるような表情を狙っています。 形態は半面です。