2026年5月10日 船劇場「屋根整備作業」報告

横浜ボートシアターの拠点・船劇場にて、屋根部分の本格的な整備作業を行いました。このように大規模な屋根作業を行うのは2008年以来のこと。当時は劇場全体の天井を高くするための工事でしたが、この度何年も前から行いたいと考えていたこの作業がようやく実現しました。

5月10日は快晴。午前10時、まずは今回の整備工程を設計してくださった古澤敏文さんによる参加者への説明からスタート。奥舞台側から屋根を少しずつ下ろしては必要な作業を行い、じわじわと全ての屋根を取り替えていく計画です。

この日はボランティアの方々も含め、総勢25名超が駆けつけてくれました。当劇団の出演者、ワークショップ参加者の皆様、大学生のほか、地域で様々な形で活動されている方々、歴史研究家、デザイナー、木工職人など多彩なバックグラウンドをお持ちの皆さんがご協力くださいました。

説明を終えて外へ移動し、屋根の上に置かれていた重しの撤去・仕分け、テント生地・船全体を覆うビニールシート・断熱材・屋根板の取り外しへと作業が進みます。やけに重い、驚くほど古びた木材、もやい用の使っていない巨大なロープ、25年前のテント鉄骨の一部、錆び過ぎて薄く軽くなってしまった重し用の鉄材など、屋根にはいろいろな物が乗っており、それを一つ一つ下ろし、分類します。仕分けの際には、大きなものは廃棄しやすいようひたすら切断する係の人もいました。一度屋根を完全に撤去した状態で、傷んでいた箇所の補修も行いました。特筆すべきは、25年前に設置した断熱材が思いがけずあまり傷んでいなかったことです。それを喜びつつ、奥舞台の屋根が開いたところで、昼休憩。

休憩後程なく、劇団作品の舞台監督・舞台監督助手を務めてくださった嶋崎陽さんが加わり、積極的に作業を指示しながらご自身も作業に加わってくださいました。

午後は黙々と作業を続けました。微妙に大きさの違う屋根板がパズルのように組み合わさっており、外して補修を加えつつ、それを元通りに戻す地道な補修作業にはかなり時間がかかりました。

丁寧な補修作業を続けるうちに、「これは、屋根を開けてみたけれど今日中に作業が終わらないのでは…」と互いに不安が募ったところで、幸いにも、後半に取り掛かった箇所は補修の必要が少なく、作業は一気にスピードアップ。屋根板を戻してから、黒いビニールシート・断熱材・ビニールシート・テント生地の順に丁寧に重ねて敷き直し、ハトメにロープを通して船体にしっかり固定。予定より約2時間オーバーとなりましたが、なんとか全ての屋根の補修を完了することができました。これだけの人数で取り掛からなければ絶対に終わらなかったと胸を撫で下ろしました。参加してくださった皆さんの熱意に、心より感謝いたします。

また、古澤さんの発案で、作業の合間に参加者全員のサインを屋根のテント生地に白ペンキで書いていただきました。屋根の部分なので、意識して覗き込まないと目に入りませんが、船劇場にお越しの際はぜひ注目してみてください。

船内の見た目はほぼ変わりませんが、これまで悩まされてきた断熱材の粉が劇場内に落ちてくることがなくなりました。外側は屋根がすっきりと整い、皆でテントの固定のために結んだ膨大なロープの列が美しく、長期的に見ても大切な一歩となりました。

引き続き、多くの方々が使いやすい場所を目指して、船劇場の環境整備を進めてまいります。

今後ともどうぞよろしくお願いいたします。

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