『恋に狂ひて』2015年ツアー記録 6月24日(水) 岡山 公演初日

6月24日(水) 岡山公演初日

執筆者の文字色:吉岡 奥本 松本


仕込み〜場当たり

今日は19時から1公演。しばらくお休みしていた舞台用セットがようやく日の目を見る。

朝から仕込み。この頃にはもうみんな仕込みにも慣れてきていて、比較的順調にセットが立つ。

仕込みで毎回、苦労するのは滝の設置だ。仕掛けは出来ていて後は吊るすだけなのだけれど、その作業が結構大変である。今回は、滝を設置するバトンが上下の金パネルの上にあるため、介錯する人が必要である。そして、滝が落ちないようにロープを引っ張る人が一人と、バトンを上げる人が一人。合計三人必要なのだ。さらに、バトンを手動で上げねばならず、ちょっと重い……。

この舞台は釘打ち禁止だったため、パネルを釘打ちではなく、シズ(重り)で固定したり針金で釣ったりすることで安定させていた。

針金の強度を高めるため、二重にねじる作業を女性たちで行っていた。普通に手でやると大変なので、電動ドリルにひっかけて高速でねじるというテクニカルな作業であった。できあがった二重の針金は「ねじねじ君」と呼ばれていた。

その「ねじねじ君」を何に使ったかと言うと、上下金パネルを上から吊るすために使ったのだ。船劇場でも同様に上から吊るしている。金パネルの立て方は“シズを置いて、上から吊るす”パターンと、“根釘を打って下で固定する”パターンの二つだった。

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東さんの劇団関係者からの差し入れ等色々あり、いただきものや弁当でロビーの机の上がいっぱいになる。みんなでありがたくいただいた。

この日から場当たり(リハーサル)においては全編を通さなくても良いということになった。会場の変化による役者の出入りの変更が主な確認事項となり、役者にはだいぶ余裕ができた模様。

会場の条件によるものでない演出の変更点がいくつか。見る目童子がイタチの死骸を探しに行くと、政大夫さんが見る目童子にイタチの死骸を渡す演出となる。イタチが愛護に会いに行く時の動線も変わる、イタチが冥土の使いに呼ばれて愛護と別れる時の引っ張られ方も変わる。

やはり、ここでも受付に顔を出す。今回こそはしっかりグッズを売ろうと決意。それぞれの商品に関して、手伝ってくださる方に説明をする。横浜の再演でも配布した松本くんのDEMO音源は昨日の声掛けで残り1部となっていた。今回は、“賢治讃の仮面劇 サウンドトラック”を販売したい。それとT-shirtsだ。

公演〜終演後

ただし、この公演に関しては、会場での音出しが不十分で、音の返りをしっかり把握できないまま本番を迎えてしまった。

一幕目の休憩時に拍手が起きる。

今日は本番前に時間のゆとりがあり、吉岡としては静かな集中で舞台に入っていった感じで、1幕の進行中、これはテンションが低く新鮮味が足りないのではと不安になり焦る。そして後半は大いにテンション(感度)を上げる方向に切り替える。

カーテンコールで「大当たり!」の掛け声をいただく。

掛け声を掛けて下さった方にロビーでお会いしたが、鼓の先生をされている女性の方だった。お連れの男性と共に、大変喜んで下さっていた。遠藤さんに今回の芝居全体の出来を尋ねると、前半も含め丁寧でよかったと。初めて観る人にはあのくらい丁寧でもよいのかもしれないとのことだった。

終演後は受付へ直行。喜んでくださっている観客の皆さんに声をかける。着ているものは、「恋に狂ひて」のT-shirsだ。舞台のままのハイテンションで声掛けをする。すると幾人かが興味を持って手に取ってグッズを見てくれる。この方向性だなと何かを掴む。

終演後、有志でイタリア料理屋に行く。

遠藤さんが見つけたイタリア料理の店は残念ながら閉店しており、竹内さんが見つけたイタリア料理店行きに合流する。竹内さんは仕事柄旅が多いので、各地でその地の美味しい店を探して行ってみるのが楽しみとのこと。この店もネットで調べて見つけてくれた。上演後で疲れていたので、私(吉岡)と春菜さんは軽く食べて先に失礼する予定でいたが、お料理の出てくるのがゆっくりだったので結局12時を過ぎてしまった。けれども美味しい店だったのでよしとした。

僕(松本)は政大夫さんと一緒に歩いて帰る。政大夫さん曰く、「岡山の道路の風景は東ヨーロッパに似ている」とのことで、歩きながら「ここはソフィアっぽい」などと教えていただく。ホテルに帰ると、泉さんが僕のギターの番をしてくださっていた。

奥本はホテル直帰。洗濯物のことや日課のこともあったからだ。保険書類の未記入部分を記載。提出は翌日にすることに決める。その日のやるべきことを済ませた僕は、明日に備えてすぐに休む。明日は12時に劇場入り。のんびりできる。

ホテルに帰り最低限の衣裳を洗濯。タオルドライすると脱水機に近いくらい水気が取れるので、みんなに教えてあげた。