『恋に狂ひて』2015年ツアー記録 6月23日(火) 岡山 仮面のワークショップ

6月23日(火) 岡山 仮面のワークショップ

執筆者の文字色:吉岡 奥本 松本


オフの過ごし方

本日はワークショップ関係者以外は1日フリー。それぞれ思い思いに羽を伸ばす。

ホテルの朝ごはんはクロワッサンが人気。

朝食のあと、吉岡は遠藤さんと散歩に出る。ホテル裏の緑道公園には水量多く流れの速い川がある。

天神山文化プラザまで行き、一足先に劇場を見学させてもらう。その後下の階で行われていた能面展を見る。愛好家の方々が彫ったもので、その岡山県内の愛好者の多さと、型としての能面のレベルの高さに感心する。ホテルへの帰り道、地元の人々が集う食堂でお茶。絵がたくさん掛かっていてコーヒーもなかなか美味しい店だった。

天神山文化プラザで荷卸し。夜のワークショップで劇場を使うため、ロビーに荷物を置かせてもらう。搬入は入り口から。駐車場との距離が比較的近く、やりやすい。しかし問題発生。持ってきたシズから砂が漏れていることに気付く。……袋は二重にしないといけない。

荷下ろしの後、吉岡は遠藤さんと回転寿しに行く。1000円しなかった!そしてホテルに戻り昼寝。

昼ごはんのあと、政大夫さん、泉さんと演奏の稽古。

かなりハードにやったせいで、終わった時には汗だく。ワークショップで体力がもつかちょっと不安になる。   この日の楽屋では楽師陣だけでなく、柿澤さん、春菜さんも歌の稽古。  

歌に関しては僕は門外漢なので、政大夫さんのダメ出しがとても勉強になる。

和室の楽屋で、武術の稽古+体幹トレーニング。そこへ入ってくる泉さん、柿澤さん、松本くん。皆で体幹トレーニングをしている風の写真を撮る。泉さんのカメラはデジタル一眼レフ。ツアーの写真をバンバン撮っているらしい。ツアー後の写真が楽しみだ。   楽屋で音楽稽古を若干見学(と、自分の日課をクリア)した後、一人で岡山県立美術館へ遊びに行く。天神山文化プラザのすぐ隣だ。岡山と関連のある美術家の作品を展示していた。中世の絵巻物から、現代の作品まで様々。美術館を見学したのはメンバーではどうやら僕だけらしい。皆さんそれぞれ忙しそうだ。その後、岡山神社や岡山城の見える川原を歩いたりプラプラ散歩。川原は気持ちが良い。   天神山文化プラザで行われていた能面の展示も拝見。こちらも面白い。後楽園の能舞台と言い、岡山は能が盛んなのかと思う。面を作る時には丸みを出すのが難しいなとあらためて思う。

16時に起きて劇場に歩いて行く。ワークショップは18:30からなので、静かな楽屋でストレッチと声出しでもと思っていたが大誤算。楽屋は満室、歌と楽器の大音量。ストレッチは舞台ですることに。そしてそろそろ声出しをしようと思った時遠藤さんが現れ、早々に舞台上はワークショップ準備に入った。18時前に参加者も次々にお越しになる。稽古ができず残念だったが、今日は睡眠の方を取ったということでよしとする。

ワークショップの開始時間が近づき、僕は劇場に戻る。グッズや受付の準備を朋さんと行う。どんな人が参加するのだろうか? 仮面の即興は人つける人によって全く異なるものが出てくる。それを見るのはいつも楽しみなのだ。

仮面のワークショップ

夜18時30分から仮面のワークショップ。参加者は16人。  

いつも通りのレクチャー、体操の後はずっと最後まで音楽付きの即興(しかも3つの付け替え全部に音をつける)という流れは今までに経験がなく、多少あたふたする。一方参加者の皆さんはほぼ初めてにも関わらず、とても積極的に動かれていた。皆さんのテンションの高さに助けられ、なんとか無事に終了。参加者のレベルの高さには遠藤さんも驚いていた模様。あとで人づてに聞いた話だが、岡山県はダンス経験者人口が全国でも有数とのこと。納得。

夜ご飯は岡山県文化連盟の方で脚本・演出家でもある東さんのご案内で岡山の地のものを多く扱ったお店に連れて行ってもらう。溶岩焼き、ハマチ・タイの刺身、種々の柑橘系のジュース等おいしくいただく。

東さんの話は熱い! 岡山への愛と演劇に対する熱意がビンビン伝わってくるような内容。岡山の牛肉は良いということを初めて知る。まだ、舞台をしていないのに遠藤さんは“是非、また来てください”と言われている。明日の舞台プレッシャーがかかっちゃうなと思いつつ、それを聴いている。一次会が終わったところで、僕にも二次会へいこうという話が出る。しかし、さすがに明日、組み立てと舞台があるので、それは出来ない。“明日は舞台に立つので……”と伝えると、東さんは驚きの表情。役者に見えなかったようだ。僕は舞台に立っていないと全然それっぽく見えないので驚かれても仕方がないと思う。結局、東さんは朋さんと朝4時コース。

昨夜、電話した保険 会社からの書類がデータで届いていることを確認。そんなに高額な保険ではないけれど、こういう時には入っていて良かった。事故報告に関する書類は初めて書 くのでちょっと緊張。けれども、あまり分量は無かったので書けるところはすぐに書けた。後は、わからないところを湯浅さんから聞いて保険会社に出すだけだ。結局、湯浅さんは筋が数本切れていたらしい。あまり使わずにいたら自然に治ると医者から言われたそうだ。

気がつけばすでに12時を回っている。早いもんだ。オフの日だというのにあまり休めた気がしない。明日の夜は公演、そして昼は仕込がある。連日、夜更かしして遊んでいることは出来ない。今回のテーマにコンディショニングがある。それは、初演の東京公演が終わった時の物凄い疲労感から来た反省だ。その時、説経節政大夫さんは精神的なものだとおっしゃっていた。今回はツアーが終わるまで、体力と精神力を維持させたい。