皆様、あけましておめでとうございます。
奥本聡です。
昨年、劇団は「恋に狂ひて」に始まり、樋口一葉作品への取り組み、
定期的な語り・仮面ワークショップなど様々な企画を行うことが出来ました。
3月に行われた「恋に狂ひて」は芸術文化振興基金の助成を受け、久しぶりに規模の大きな作品でした。
大きな作品を現在のメンバーでどこまで出来るか、その後の活動への影響など多少危惧していた面はありますが、
杞憂に終わり、ほっとしております。
また、樋口一葉作品「にごりえ」「たけくらべ」を劇団内で研究し、その成果を年末・稲葉邸にて発表いたしました。
これら昨年の成果を、今年はより多くの人に知ってもらえるように努力していきたいと考えております。
具体的には、「恋に狂ひて」のさらなる展開、樋口一葉作品の新たな可能性を模索しています。
大正大学ボブ・レナス先生のワークショップで作成された「恋に狂ひて」webページのお披露目が1/10に行われました。「恋に狂ひて」は4月に再演の予定です。
続いて、2月には「にごりえ」を大森と足立区西新井で公演いたします。
樋口一葉が生前利用していた質屋・伊勢屋(現在は閉鎖)などにも注目をしております。
また、もはや劇団の核となった感のある、語り・仮面のワークショップも行い、劇団の考えをより広めていく努力も怠らずに継続いたします。
我々は“魔法の杖”や“飛び道具”を持ちません。ですが、今年も堅実に、着実に活動を続けていきます。
劇団を取り巻く環境は毎年少しずつながら変わっておりますが、我々もバランス良く変化を取り入れ、安定して作品を作れるよう劇団を運営していきたいと考えております。
本年もどうぞよろしくお願いいたします。
個人的には、新しい世代、これから創作を始めたい方などとも劇団がよりかかわることが出来ればという思いを抱えております。
奥本聡
3月7日〜9日 3月14日〜16日 |
説経「愛護の若」よりー恋に狂ひてー |
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劇団待望の説経シリーズ第二弾! 継母に恋慕された美少年の悲劇が、動かない人形を象徴的に扱うという意欲的な手法を用いて舞台化されました。新規に制作された十数体もの人形、シンプルながらも効果的な舞台セット、きらびやかな衣裳などにも注目が集まりました。横浜・東京の二カ所で開催。 | |
5月31日〜6月1日 |
創作影絵人形芝居 極楽金魚 |
遠藤啄郎がかつて書き下ろし、日本・ヨーロッパの各地で上演された名作が影絵として再び皆様の前に! 「自在」南軽井沢稲葉邸(横浜駅から徒歩15〜20分程度)という情緒たっぷりな日本間のアートスペースで上演されました。同時上演:「座敷ぼっこのはなし」(宮澤賢治作) | |
6月21日〜22日 |
説経節政大夫を聴く |
説教節政太夫師の古典語り・現代語りを一度に聴けてしまうという贅沢なイベント。現代語りとして、横浜ボートシアターの仮面劇「土神と狐」、古典語りは政太夫師の弾き語りによる「小栗判官一代記 矢取りの段」という上演内容でした。 | |
10月9日 |
語りワークショップ成果発表会 |
語りワークショップ参加者が日頃の努力の成果を存分に発表しました。 「顔を洗わない狸(宮澤賢治作「洞熊学校を卒業した三人」より)」 長井望美 「藪の中」(芥川龍之介作) 綾香詳三 「にごりえ」(樋口一葉作) 岡屋幸子 近藤春菜 川原田瑞子 吉岡紗矢 |
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12月20日〜21日 |
日本間で聴く樋口一葉・芥川龍之介 |
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芥川龍之介「藪の中」と樋口一葉「にごりえ」をともに一人語りで上演するというとても意欲的な公演。休憩2回という長丁場にも関わらず、ありがたいご感想を多数いただきました。会場は「創作影絵人形芝居 極楽金魚」の会場にもなった「自在」南軽井沢稲葉邸。 |
毎週1回を通年に開催 |
語りワークショップ |
夏期・冬期の休みを除き、毎月原則第2土曜日に開催 |
仮面ワークショップ |
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